日経新聞を読もう
コロナ禍だからこそ日経新聞を
私が貿易会社に勤めて30年近く経つ
多くの先輩や同僚が「日経新聞」の必要性を訴えていた。
コロナ禍で在宅勤務やテレワークが導入された昨今、日経新聞の重要性が以前にも増して痛感している。
在宅勤務になり、空いている時間を何をしていいかわからない、という人には、貿易従事者に限らず、社会人であれば日経新聞を購読してみてはいかかだろうか。
かつて、社会人は、新聞を読むのが当たり前だった。
IT化やネット社会が進み、新聞の購読者が減っているという。
通勤電車でも、ほとんどの人がスマホを見ている。
もちろん、スマホでの新聞社のサイトやニュースまとめアプリにアクセスして、新聞報道には触れているのだろう。
ただし、スマホで得るニュースは、社会全体を俯瞰できない。
紙の新聞を広げて、一見、自分には関係なさそうな報道からビジネスの教養を得ることができるので、紙の新聞は重宝している。
ただし、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞といった「一般紙」では、貿易従事者が道具として使いこなすには、やや使い勝手が悪い。
ビジネスに特化している日経新聞に軍配が上がる。
これは、私の感触であり、統計的には立証されていないものの、朝の通勤電車の中で、少数派の紙の新聞の読者は「日経新聞」か「スポーツ新聞」に大別できる。
そして、日経新聞を読んでいる乗客は、身なりや振る舞いから、なんとなく、「できるビジネスマン」という雰囲気を醸しだしている。
まったくの主観であるが、日経新聞を車内で読んでいる女性は、なんとなく知的な印象を受ける。特に、年配の方は、とても粋でカッコいい感じがする。
(これが、英字新聞になると、ちょっと気取った印象が鼻につく)
「日経新聞は難しい」
そんな意見を耳にすることがある。
記事を全部読もうとするのではなく、さっと見出しをザッピングして、本当にひっかかるような記事だけ深堀りして読めばいい。
見出しと写真を眺めているだけでも、世の中のビジネスがどんな感じに動いているのかが手に取るようにわかる。
(これは、英字新聞にも言えることである)
ただし、ネット版では、なかなか全体を俯瞰してみることができない。
自分の感性にヒットした記事は、きっと何かの価値を生み出すはず。
日経新聞に関しては、まだまだ「紙媒体」に分がありそうである。
次に、日経の特徴して、特にビジネス書籍や雑誌の広告に注目すべきである。
緊急事態宣言が発令されて、不要不急の外出が控えるよう要請されている。
私の楽しみのひとつは、都内の巨艦書店に行くことである。
ビジネス本を中心とした新刊本を眺めるだけでも、結構ビジネスのアンテナが研ぎ澄まされる。
しかし、外出ができないとなると、代わりに日経新聞の書籍広告が、これに匹敵する役割を果たしている。
そして、気になる書籍があれば、ネットで注文すればいい。
書籍広告は、ふらっと書店へ行くときのワクワク感を醸し出してくれる。
以上のことから、貿易従事者の自己啓発のひとつして、日経新聞を読むことをおすすめしたい。
新聞を読む習慣のない人にとっては、コロナ禍での「攻めの一手」として、日経新聞を手にとってはいかがだろうか。